レーシック体験記 (その1): 検査

まずはWebで検索する等してクリニックに目星をつけました。 私はある程度名前の通ったところで、手術の数をこなしていそうなところから選びました。 失明なんてことになったらシャレになりませんし、そういったところではトラブルがあったら隠しきれずに騒がれるんじゃないかな、と思ったからです。 もちろん値段も重要ですが、健康保険は効かないので両目で20万〜50万ぐらいはしますし、ピンキリですね。

選んだクリニックに、電話をかけてまずは適応検査の予約をしました。 私が選んだところはWebでは資料請求はできますが、申し込みはフリーダイヤルで電話する必要があり、しかも電話をしてから1ヶ月は後になるようでした。 別に夏だったとか時期の問題ではなく、常にそういう対応をしているようです。 検査自体は無料でしたが、定期的に無料の説明会等を行っている病院もあるようですし、興味のある方はそういうところに一度話を聞きに行ってみても良いかもしれません。 ただ、やはり向こうも商売ですから、無理強いはしないですけど基本的に良い情報を伝えて手術を勧めたがるでしょうから、そこは冷静に判断した方がいいと思います。

いざ予約してみると1ヶ月なんて早いもので、ゆっくり考えてどうするか決めようと思っていたのに、もうその日になってました。

とにかく施設が綺麗でしたし、思った以上に患者がたくさんいたのには驚きましたね。 おなじみのCの向きや緑と赤の見え具合をチェックする視力検査、健康診断等でたまにある気球を見つめる検査をはじめ、角膜の厚みや形状、光に対する反応、涙の量などをチェックするいろいろな検査があり、事前に聞いていましたが時間も3時間くらいかかります。 器具がずらりと並び、担当の方に誘導されて次々と検査を受けていると、何だかベルトコンベアーに乗せられて組み立てられていく機械にでもなったような気がしますね。 ただ、患者は本当に多かったし、それをある程度効率的にまわそうとしたら当然のことではあると思います。医師もナースもテキパキとはしていても丁寧に対応してくれていたと思いますし。 検査とは別に「聞きたいことは何でも聞いて?」という時間もありました。 私が聞いたのは、

手術失敗で失明の可能性は?
手術で処置しているのは角膜で、網膜ではないので失明するような部位ではない。 ウチだけでなく、他も含めてレーシックで失明という症例はない。
また手術用レーザーは患者が多少動いたり、地震等で揺れても自動的に追従できるほか、緊急停止装置も付いている。そうしたリスクについても対策がとられている。
視力が思ったように回復しない、一時的に回復してもまた下がってしまう可能性は?
やや控えめにいっても9割以上の人が視力1.0以上に達する。 とはいえ、100%の人が完全に満足というわけにはやはりいかない。 手術後すぐは視力が安定しないが、3ヶ月程度立てば固まる。 当院では3ヵ月後の検診で1.0に達しておらず、角膜に手術に耐える厚さが残っている場合、患者の希望があれば無料で再手術に応じている(術後1年までは無料。ちなみにもっと手術費用が高い別の病院では永久無料のところもありました)。
また眼鏡やコンタクトと同様、矯正しているだけなので、患者の目が悪くなり続けている時期に手術をしても、また矯正の必要が生じてしまう。 そのような人にはレーシックはお勧めできない。
手術にはどのようなリスクがあるか
角膜が感染症を起こすリスクはある。そのため、点眼薬を処方するとともに、1週間は外出時の保護メガネや就寝時の眼帯を着用する必要があるし、手術翌日、1週間後、3ヵ月後の検診も受けること。手術後に目に異常を感じたらすぐに来院して正しい処置を欲しい。
そのほか、光のまわりにモヤがかかったり(ハロー現象)、まぶしく見える(グレア現象)、ドライアイ等の症状が出ることもある。 これらは3ヶ月程度で改善することが多いが、完全には解消されない場合もある。
私の場合は検査の結果、暗いところですぐに瞳孔が開く、いわゆる夜目が効く傾向があり、そういう人ではハローやグレアが出やすいかもしれない、とも言われました。

といったあたりです。 意外に聞けなかったですね。 そのほか、よく「近視の人は老眼になっても老眼鏡が要らない」と言われるが、レーシックによって視力が回復するということは普通の人と同様、老眼鏡が要るようになってしまうこと等も言われました。 もっといろいろ聞けばお話してくれそうでしたが、私自身がテンパっていて思いつきませんでした。

そういえば、点眼麻酔を受けているので痛くはないのですが、超音波で眼球を検査されて視界が本当にプルプル揺れたときには「あー、やっぱり眼球って液体なんだな」と実感しました。 普通視界がこんな風に揺れることはないですもんね。

検査後、帰宅する際は麻酔や瞳孔を開く薬を点眼されたからか、モノが見にくかったり、まぶしく感じたりしました。 あらかじめ言われてましたが、自動車を自分で運転して検査や手術に行ってはいけませんね。

さて、検査から2週間ぐらいで手術を入れることも可能でしたが、夏休みだったこともあって1ヶ月ほどずらしました(手術をしてしまうと1ヶ月はプール禁止なので)。 私の選んだクリニックでは手術の3日前までは無料でキャンセル可能でした。 ゆっくり悩んで考えろってことですかね。


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