レーシック体験記 (その2): 手術

手術予定時刻の1時間前にクリニックに行き、まずはレーシックや手術の詳細、リスクについて説明がびっしり書かれた手術同意書を提出、点眼薬や眼帯等の説明、前回検査から大きな変化が出てないかのチェック、医師の問診がありました。

ここでは院長先生が出てきて、あらためて質問を受け付けてくれました。 もはやここにきて質問を根掘り葉掘りということもしませんでしたが、思うように視力が上がらなかった場合の対応等について話してもらいました。

前回も書きましたが、全体的にスタッフは気になることは何でも聞いてね〜、という感じでみんな対応してくれるし、施設もきれいですね。 そういえば雰囲気が何か独特だなと思ってたら、待合室等にいる患者はみんなメガネで、スタッフはみんなメガネなし、なのでした。 そりゃそうですよね。

まず点眼麻酔をされ、渡された帽子をかぶり、ちょっと薄暗い部屋で20分ほど待ち時間。 かなりドキドキしてきました。


案内されてまずはフラップを作る処置を受けます。 私が受けたのはイントラレーシックという方法なので、この処置もレーザーを使います。 念のため名前の確認を受けてから(個人ごとに目の形状や矯正の程度が違うので、入れ替わっちゃったら一大事ですしね)機械の下に寝そべり、前にある光をじっと見て動かないように指示を受けました。 なんか器具でまぶたを固定され、目が何かググッと圧迫(かなり強烈)されているような感じ。 そして何も見えなくなりました(普段でもまぶたの上から眼球を押すと星が見えるじゃないですか?あれの超強力版という感じでした)

レーザーを当てられている時間は片目あたり数十秒といったところで、横でナースの方が残り時間をカウントしてくれたり、医師も「順調に行ってますよ〜。顔を動かさないでくださいね〜」とかずっと声をかけてくれました。 処置が終わって立ち上がると視界が真っ白に濁ってます...。


別の部屋に歩いて移動し、今度は本番の視力矯正。 またまた機械の下に寝そべって固定され、「前の光を見ててください、見えなくなっても顔を動かさないでください」とのこと。 レーザーを当てる前に冷たい消毒液等で洗われ、フラップがペロッとめくられているのもかすかに見えます(というかこんな状態じゃ目の前の光だって、顔や目を動かさなくても勝手にどっかに動いていってしまうような...)。 こちらもレーザーを当てられている時間は数十秒といったところですが、今度は何かが焦げるようなイヤーな臭いも少ししました。 焦げてるのはもしかして私の目の一部なんですか?

「ジーと音がしますけど驚かないでくださいね」と言われましたが、音よりこの臭いの方がずっと気になるんですけど。 正直、体がこわばり身じろぎ一つできませんでした。 レーザーの照射が終わると洗浄と消毒、フラップが元に戻されました。

20分ほど薄暗い部屋で目をつぶって安静にするよう言われました。 恐る恐る目を開けると視界がかなり白いし見にくい感じがしますが、確かに今まで見えるはずがなかったものまで見え、視力が向上している気がします。 「眠ると涙が減って乾燥し、フラップがずれてしまうことがあるので寝ないで下さい」と言われましたが、カーテンの向こうにいる別の患者さんのほうから寝息が聞こえてました。

その後、医師の診察を受けて本日は終了。 私は本当に動揺していたみたいで、自分でセットしたロッカーの暗証番号を忘れて、窓口の人にお願いして開けてもらう羽目になりました(笑)。


帰り道は保護用のサングラス(花粉症対策用に市販されているものでした)をして帰りました。 視力は確かに上がっていて眼鏡ナシだとは自分ながら信じられないほどなのですが、でも目が少し痛み、長時間開けているのがツライので、しょっちゅうまばたきや目を細めてしまう状態でした。

手術から翌日検診までは抗炎症剤、抗菌剤、角膜保護剤の3種類の点眼薬を1時間ごとにさすように言われました。 特に角膜保護剤は目が乾いたり、異物感があったら随時さした方がいいそうです。 点眼するごとに別の種類をさす前に5分程度時間を空けた方がいいといわれましたが、気が付けば常に何か目薬をさしているような状態ですね。 痛み止めの点眼薬ももらいましたが、これは痛みがツライときだけ使い、トータルでも2、3回さす程度にしておくようにとのこと。

眠ると涙が減ってしまうので、手術後5時間くらいは寝ないようにと言われ、帰りの電車では目を開けているのはツライし、寝てはいけないしで結構ツラかったです。 目薬をひたすらさしながら5時間ぐらい経つと視界の白い濁りが少しとれ、楽になってきました。とりあえず、手術から翌日までは

という具合にしてはいけないことだらけで、制限がないのは食事くらいです。 特にまぶたに触れるのが一番ヤバイ(手術したところはフタをかぶせているだけですしね)ということで、腫れ物に触るように、じゃなくて触れないように過ごすしかありませんでした。 実際、結構目が痛かったですし、とてもまぶたに触る気にはなれませんでしたね。


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