前回の続きです。 さて、まずは何とかネットワークを動作させないと話になりません。
あ、ASRockのftpサイトにWebページには記載がなく、どこからもリンクされていないようですが、新し目のドライバ、Lan(352).zip がありました。
さっそく落として試してみましたが、こいつも電子署名が無いので、デバイスが無効にされてしまいました。
どうやら64bit版Vistaでは署名が無いドライバは受け付けない仕様になっているようで、「このバージョンのWindowsでは、すべてのドライバに有効なデジタル署名があることが必要です
」という警告ダイアログが出てしまいます。
とりあえずVistaのアクティベートとWindows Updateのために、そのへんに転がっていたVIAチップ搭載の安物Ethernetカードを突っ込んでみたところ、無事認識してドライバもインストールされました。
ついでに、Windows Catalogに更新されたドライバがないか探してみようかなと思いましたが、選択できるリストにはまだVistaがない…。
一見入ったように見えてまともに動作しないってのはかつてのTekramのSCSIコントローラ、DC390をを思い出しますね。 仕方がない。 ULiあたりが新しいドライバを出すまでは、このEthernetカードで誤魔化すことにします。 どうせネットはCATVの8Mbpsなので、ヘボいカードでも影響ないでしょうし。
もう一つ、認識されなかったオーディオデバイスの方は、ASRockのサイトには掲載されてませんでしたが、Realtek本家のダウンロードページで「AC'97 Audio Codecs (Software)」をたどり、2月7日付のVista 32/64用ドライバ (6213_Vista_APO.zip) を落としてインストールしたら問題なく動作しました。
ちなみに、このドライバも電子署名がないという警告が出ますが、そのままインストールを強行したら問題なく使えました(さっきすべてのドライバに電子署名が必要って言ってたクセに何故?)。 ちなみに、Realtekのサイトは回線が細いのか、ダウンロードがメチャクチャ重いので注意! MSIとか、適当なマザーボードのメーカーから落とした方がいいかもしれません。
あとはプリンタですが、私の使ってるCanon PIXUS 850iはVistaにドライバが同梱されてるようで、勝手に認識&インストールされました。 キヤノンのWebサイトのVista対応状況のページを見ても、これでいいみたいですね。 XP向けドライバ等と同等の機能を付加するためには追加モジュールを入れればいいようです。
あと、JMicronのSATA2コントローラは何もしなくても標準AHCIドライバが入って普通に動作してましたが、試しにJMicronのドライバに入れ替えてみました(JMB36X_WinDrv_WHQL_R1.17.11.rar)。
そうしたら、Vistaをシャットダウンして次に起動するとファイルがボロボロ壊れていくじゃあないですか! コントローラかケーブルが腐ってるのかと思いましたが、あわてて標準に戻したら大丈夫なようなので安心しました。
そのほか、ちょっとVistaを使ってみて、仕様が変わってるところをXP風に変更しておきます。
ウチでは待機電力を減らすためにOAタップのスイッチで電源を完全に落としてるんですが、Vistaでは立ち上げの高速化のためかどうか知りませんが、標準動作がシャットダウンじゃなくスリープになってます。 この状態でタップから電源を落としたらヤバいことになるでしょうから、標準をシャットダウンに変更しておきます。 コンパネの電源オプションから、
あと、「ファイル名を指定して実行」がスタートメニューからなくなってるので、
というわけで、他にもいくつか使ってるドライバあたりの現況をまとめておきます。 そのあと、メールデータやお気に入りなどの設定を持ってきて終了。 なんとか実用に耐えるとこまで持ってこれました。 ふー、疲れた。
種別 | デバイス/アプリ | 標準対応 | 備考 |
---|---|---|---|
ハード(ビデオ) | NVIDIA GeForce 7900GS | ○ | ○ (NVIDIAのサイトから最新ドライバを入手可) |
ハード(ネット) | ULiチップ内蔵Ether | × | × (NVIDIAのULiドライバのページにいずれアップされると信じたい…) |
ハード(サウンド) | Realtek ALC850 | × | ○ (Realtekのサイトから最新ドライバを入手可) |
ハード(SATAコントローラ) | JMicron JMB36x | ○ | × (JMicronのサイトの最新ドライバ(R1.17.11)は地雷) |
ハード(プリンタ) | キヤノン PIXUS850i | × | ○ (キヤノンのサイトから追加モジュールを入手可) |
アンチウィルス | ウィルスバスター 2007 | ○ (Vista発売と同日(1/30)からパッケージもVista対応版が出ている模様。詳しくはトレンドマイクロのVista対応情報のページを参照) | |
年賀状ソフト | 筆まめ ver.17 | ×? | ○ (筆まめのサイトからVista対応パッチ(17.05以降)を入手可) |
CDラベル作成ソフト | らくちんCDダイレクトプリント for Canon | ×? | ○ (メディア・ナビゲーションのサイトからVista対応の2.30aパッチを入手可) |
プラグイン | Adobe Flash Player | ○ (64bit版IEは×) | |
プラグイン | Adobe Shockwave Player | △ (IE用のActive X版はエラーが出てインストールできず。Firefox用は○) | |
仮想CDソフト | DAEMON Tools | ○ (64bit版4.0.8でテスト) | |
暗号化ソフト | TrueCrypt | × (4.2aでテスト。現在32bit版も含めて×らしい。近々対応版が出るらしい) | |
仮想マシンソフト | Microsoft Virtual PC | ○ (2004 SP1でテストしたら×。同じMS製のクセに…。と思ってたらVista対応の2007がリリースされました) |
さて、トップページの雑記に「面倒くさいからどうでもいい」と言った舌の根も乾かぬうちに、Microsoftの久方ぶりの新OS、Windows Vistaへ移行しました。 友人にPC購入の相談を持ちかけられていて、Dellの個人向けとかだとOSはVistaしか選べないので少しは触って感覚をつかんでおかなきゃとか、理由やきっかけがないこともないんですが、やっぱり忘れたつもりでも体がそういう気持ちを覚えていたというか(^^;。
どうせOSを変えるならCPUは64bit対応だしということで、32bitのx86版ではなくx64版にすることにしました。 自宅には現在一台しかPCがなく、奥さんも結構使っているので、プリンタのVista x64対応は事前に確認してあります(XP 64bit版にはずっと非対応だったので)。 とはいえ、Vistaでかなり仕様が変わっている上、32bit版ではなく64bit版を選択してますので、現時点でアプリやドライバがどこまでまともに対応できているのかについては多少の不安はありますが。
さて、32bit版のXPから64bit版のVistaへということだと、アップグレードは不可能なのでクリーンインストールしかありえません。 その上、平日は仕事&休日は子供の相手をしながら夜中にチマチマやるしかない身の上、とてもすぐにインストール&設定が完了するとは思えません。 奥さんも含めて常用しているからにはできる限りダウンタイムを短くする必要があります。
というわけで新しいハードディスク(SATA)を購入してきて、パーティションを切って旧HDD(PATA)から新HDDへデータのみコピー、新HDDにVistaをインストール、という手順でいくことにしました。 こうしておけば、旧HDDと新HDDを両方つないでおけばXPが、旧HDDのケーブルを引っこ抜くなりすれば新HDDのみになるのでVistaが立ち上がるだろうというわけです(BIOSで無効にするだけだとブート時はいいですが、OS起動後は認識されちゃうのでちょっと面倒なことになるから引っこ抜きます)。
さて、作戦が決まったところで手近な家電量販店でHDDを捕獲し、作業開始です。 まずは私の環境を紹介しておきます。
CPU | AMD Athlon 64 X2 3800+ @2.25GHz |
---|---|
メモリ | PC3200 DDR-SDRAM 1GB (512MBx2) |
マザー | ASRock 939Dual-SATA2 |
チップセット | ULi 1695 (ULi M1695/ ULi M1567) |
NIC | チップセット内蔵 (物理層はRealtek RTL8201CL) |
サウンド | オンボード Realtek 850 AC'97 7.1ch |
プリンタ | キヤノン PIXUS 850i |
ビデオカード | NVIDIA GeForce 7900GS 256MB |
旧HDD (PATA) | Seagate Barracuda ATA 7200.7+ (ST3200822A) (200GB ATA/100) |
SATAコントローラ | チップセット内蔵(SATA/150) オンボード JMicron JMB360(SATA/300, 内部PCIE 1x接続) |
新HDD (SATA) | Seagate Barracuda 7200.10 (ST3320620AS) (320GB SATA/300) |
まずはJMicronのSATA2ポートに購入してきた新HDD、Seagate 7200.10を接続します。 ULi M1567のSATAポートはSATA/150までしか対応してないので、せっかくですからJMicronの方に接続し、BIOS設定もIDE互換モードでなくAHCIモードにしました。 まずXPをブートし、新HDDが無事認識されていることを確認。 それから、新HDD上にパーティションを切って、旧HDDのデータドライブの内容やXPのCドライブのDocument and Settingsフォルダの内容等を新HDDにコピーしておきます。
次に、旧HDDを切り離し、DVDドライブにVista x64版のDVDを挿入して再起動。 インストールの開始です。 JMicronのSATAコントローラが認識されるかどうか不安だったので、事前にドライバを落としてFDを用意しておいたのですが、特にドライバを要求されることもなく、無事インストールが完了しました。
と思ったら、ネットワークがまったくつながりません。 一応、デバイスマネージャでみる限り、一応それらしいドライバ(ULi PCI Fast Ethernet Controller)がインストールされており、正常に動作していることになってはいるのですが。 サウンドも不明なデバイスとして!マークが付いてしまってますね。
とりあえず旧HDDを繋ぎなおしてXPを起動してネットで確認してみましたが、どうやらASRockのサイトにはVista x64用のドライバはないようです。
ULiの統合ドライバも最新版の2.20はβ版のVistaには対応しているようなので試してみましたが、インストーラが途中で蹴られて終了させられてしまいました。
パッケージを解凍し、デバイスマネージャーから手動でインストールを試みましたが、電子署名がないということでアウトでした。
「このバージョンのWindowsでは、すべてのドライバに有効なデジタル署名があることが必要です
」という警告が表示され、そのままインストールを続行してもデバイスマネージャで!マークが出てしまい、ドライバが読み込まれません。
こりゃ、ULiがドライバをアップデートして正式対応するのを待つしかないですかね〜。 とりあえず今回はここまで。 旧HDDを有効にして、XPがブートするようにしておいて、次回に持ち越しです。