「物欲の記」:2004年

HDDデジタルオーディオプレイヤー iAUDIO M3 (2004.7.17)

おお、気がつけば物欲ネタは今年初の更新ですね。 最近は世帯収入が減ったとか、食い扶持が増えたとか、厳しい事情もありますが、そもそも物欲の行く先としてめぼしいものがなくなってきたのも事実。 そんな中、今回購入したのは韓国COWON製HDDデジタルオーディオプレイヤー、iAUDIO M3 (20GB版)です。

COWONというのは私自身にはなじみのないメーカーでしたが、家電量販店(ヨドバシカメラとか)でも普通に入手可能で、結構人気があるみたいです。 ちなみに日本の代理店はバーテックスリンクで、日本語版ファーム(といっても元々多言語対応ファームなのでデフォルトが日本語になってるだけだと思いますが)とか各種オプションの販売等のサポートも行っています。


スペック的には、MP3/OGG/WMA/ASF/WAVの再生に対応した20GBのハードディスク(40GB版もあり)という感じです。 いや別に比喩ではなく、実際本体には必要最小限(ですらないような気も)なボタンやインターフェースしかないので、ロゴを除けば見かけはほとんど携帯型外付ハードディスクという感じです。 ですから、操作はほぼ全て液晶リモコン、USBやLine In/Out、ACアダプタとの接続コネクタ等はクレイドルまたはサブパックを通して行うようになっています。

モバイルHDDとしては、USBマスストレージクラスに対応してるので、Windows 98SE以降なら挿しただけでリムーバブルドライブとして認識され、Windowsのエクスプローラで普通にコピーや削除ができます。 日本製のヤツとかだと著作権保護とかで結構面倒なことになってるんですが、さすが韓国(?)、そんなものは微塵も考慮していません(^^;。 でも利用者としていえば当然こっちの方がはるかに良いです。

なお、USB2.0対応ということもあり、転送も結構早いです。 試しにHDBENCHで測ったら、Read 17063、Write 16217、Copy 1780でした。 メモリカードの類を使うタイプではこれほどの速度は出ませんし、ハードディスクならではというところでしょうね。 衝撃耐性がどの程度あるのかは気になるところですが。

USBバスパワーで動作し、同時に充電が可能な点も、ACアダプタを持ち歩く必要がないし、ポイントが高いです。 オーディオプレイヤーとしては、前述のとおりMP3/OGG/WMA/ASF/WAVに対応しており、イコライザや各種音響効果も豊富でカスタマイズ性も高いと思います。 その他付加機能としては、ボイスレコーディング機能(MP3形式)もありますが、Line-In端子なので対応マイクを使う必要があります。 また、FMラジオを聞いたりMP3録音できますが、ネットの噂を聞く限りでは感度があまり良くなく、期待しない方が良いみたいです。

実際にしばらく使ってみた感触としては、かなり使い勝手が良いです。 リモコンの操作はちょっと独特かもしれませんが、私はすぐに慣れました。 デジタルオーディオプレイヤーとしては、以前NOMAD II MGを購入しましたが、どうしても容量が少ないので聞きたい曲を何か追加しようとすると、どれかを消さなければならず、それが面倒で段々使わなくなってしまいました。 これだけ容量があれば、手持ちの曲を全部入れても余裕で収まりますし、携帯HDDとしていろいろ便利につかえそうです。 値段はそれなりに高かったですが、私的には満足度も高いです。


店頭で見かけてデザインも好みだし、スペック的にも良さげなので購入したのですが、後になってネットをいろいろ見てみると、音が良く(ただし曲間にプチノイズがある)、デザインも評価が高いのですが、初期ロットではリモコン不良が頻発したり、ファームウェアの問題で日本語表示やプレイリスト(m3u)の認識不良、たまにハングアップとか、中々のクセモノのようです。 まぁリモコンについてはバーテックスリンクがきちんと対象ロットを公開して無償交換したようですし、ファームウェアもバージョンアップでかなり解決されてきているようなので、ちょっと安心しましたが。

そんなわけで今回はこれまで。


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