「物欲の記」:2003年

今年最後のお買い物 (2003.12.13)

いよいよ2003年も終わりが近づいてきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

最近、更新ペースが衰えてきているこのページですが、物欲自体は未だに定期的に発散しておりますので、ぼちぼちとご紹介したいと思います。

Antec True 550

前回、SNEのATX電源、SSRP540HTSPを購入した件をとりあげましたが、既に返品してしまいました(^^;。 たまに電源投入してもBIOSも立ち上がらないとか、サスペンドから復旧できないとか、いくつか問題が生じていた(どうやらこれは濡れ衣で、この電源が原因とも限らなかったようですが)のが理由ですが、そもそもスペック詐称疑惑(コンバイン350W、瞬間最大540Wのスペックのくせに、「540W電源」として販売されている)を払拭しきれないのが気に入りませんでした。

というわけで、新たに調達したのが Antec社のTrue 550です。 この電源は550WのATX電源であり、最大の特徴は一つのトランスで3.3V、5V、12Vの3系統の出力を作っている点です。 通常の電源では、+5VからDC-DCコンバータで+3.3Vを作っているために+3.3Vと+5Vの合計出力が制限されますが、AntecのTrueシリーズではこうした制限はありません。

動作音もかなり静かですし、ケースファンの回転数制御も可能(私の場合、別途ファンコントローラを用意しているので使っていませんが)、なかなか優れモノの電源のようですので、当分はこれでいこうと思います。

I-O DATA DVR-ABH4SBK

みなさんご存知のことと思いますが、記録可能なDVDについてはDVDフォーラムのDVD-R/RW/RAMと、DVD+RWアライアンスが推進しているDVD+R/RWと分裂しているのが現状です。 こんな状況ではイマイチ記録可能DVDを買う気がしない(そもそもちょっと高価だったのが主な原因ですが)私でしたが、最近になって一つのドライブで両者をともに扱えるドライブが出てきて(値段も手頃になってきたし)、ようやく購入を検討する気になりました。

データのバックアップ等で頻繁に書き換わるような場合にはDVD-RAMが一番使いやすいらしいので、上記5媒体全てに対応したDVDマルチプラス(DVD±R/RW/-RAM)のものを探してみたんですが、どうやら大元は日立LG製GSA4040というドライブで、各社はそれのOEMを受けて発売しているという状況のようです。 実売価格とバンドルソフトくらいしか違いはないというわけです。 結局、私はI-O DATADVR-ABH4SBKを購入しました。 理由としては、バンドルされているB's Recorderが最新のver.7(一部のメーカーのものは一世代前のver.5のものもあるみたい)だったのも理由の一つですが、実はベゼルがブラックだからというのが最大の理由だったりします(^^;。

Panasonic DMC-FX5

21世紀に入った直後から約2年間ニコンのCOOLPIX 880を使いつづけてきましたが、久々にデジカメを買い換えました(というか別にCOOLPIXを処分したわけではなく、サブとして使っていくつもりですが)。 今回の獲物は、PanasonicDMC-FX5です。

このデジカメは、1/2.5型423万画素CCD(有効400万)を搭載した光学3倍ズームのコンパクトなデジカメで、最大の特長はコンパクトデジカメ初をうたう光学式手ブレ補正機構を採用していることです。 手ブレ補正は特にズームの大きい機種だと有効でしょうが(同じLUMIXシリーズで12倍ズームに対応したFZ10だと効果も大きいでしょうね)、コンパクト3倍機でも結構手ブレの問題はあると思います(実際、COOLPIXを使っていると、結構手ブレに悩まされていました)。 まだ買って間もないので、真価のほどは分かりませんが、これで問題が解消(完全には無理でしょうが)できればいいなと思っています。

その他

というわけで、気づくと結構散財していますが、どさくさまぎれに購入していたものがまだいくつかあったりします。 これ以上書くと家庭生活に支障が生じる恐れもありますので、詳細は割愛します(^^;。

PC3200 (DDR400) DDR-SDRAM 512MBhynix製チップを搭載したDDRメモリ。以前購入したLeiチップのPC2700メモリと2枚挿しで、DDR400として、nForce2マザーのDualチャンネルが有効にできています。
グロウアップ・ジャパン SMARTDRIVE 20025インチベイに取付けて3.5インチHDDを格納する静音グッズ。実は玄人志向のNO-PCIを通販で買うときに送料がもったいないので一緒に買ってみただけ

というわけで、2003年の物欲はこれにて終了(のはず)です。 今まで共働きだった奥さんが今年で辞めることになりましたので、来年からはこんなに物欲を発散する機会はなくなると思います(以前にもそんなことを言ってたような)。 それでは皆様よいお年を。

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電源死亡でマザーとCPUも道連れ(ToT) (2003.10.4)

21世紀の始まりとともに購入したケースに付属していたDELTA製300W電源が死亡しました。 享年は2年と8ヶ月。 最近、電源から「スー」という妙な音がしきりにするようになり、コンデンサあたりがヘタってきてるのではないかと危惧し、新しい電源の購入を検討している矢先のことでした。 思えば、音が少々うるさいと電源内部のファンを交換してしまったり、そもそも最近の高速CPUをドライブするにはちと苦しいのを知りつつ、働かせ続けてきました。 そんな無理が次第に彼の体を蝕んでいってしまったのではないかと思われます。 ある日、電源ボタンを押した時には、もはやケースファンも廻らず、電源LEDが力なく点滅を繰り返すのみでした。

まぁ電源の死亡にはある程度前兆があったので、覚悟していた面はありました。 しかし、サブ(2号機)の電源やメモリ、余剰パーツのCPUやビデオカード等ととっかえひっかえして、被害状況を確認した結果、マザーとCPUまで道連れにされていたのが発覚した時には泣けました。 電源が死亡時に異常電流を流してしまったんでしょうね。 全ての機器は直接、間接に電源につながっているわけで、もっと多くの機器を巻き込む可能性もありえました。 その意味では、メモリやハードディスク等が無事だったのはせめてもの救いといえるかもしれません。 もちろん今振り返ってるから達観できるんで、事故処理の最中にはそれどころではありませんでしたが。


出張で家に不在な期間があったし、すぐに対処もできないので、とりあえずはサブ機で奥さんもメールその他を見れるようにしておき、週末にさっそく電源とマザーを購入してきました。

電源は、とりあえずスペック、値段がそこそこのものから適当に選びました。 あまり高価なのは厳しいし、安すぎるものを買ってまたこんな目に会うのもごめんですしね。 とはいえ、どうもこの電源は中身はEnhance製ATX-1136Hがベースのようです。 供給元では360Wとして売られているものを、ピーク出力ということで540Wと銘打って売るのはいかがなものでしょうか(50%増なんてかのENE***Xをも上回るサバ読みではないかと)。 ファンの音も「極静音」というほどではありませんし、どうしたもんですかね。 まぁとりあえず私は中身がまともなものであることを祈るのみです。

マザーは、店頭でキャンペーン版と銘打ち値段が安かったこともあり、モノ自体も結構気に入っていたので、4月に買ったのと同じEPoX EP-8RDA+を購入。 チップセットが変わると、またWinXPのアクティベーションが発生したり、下手するとドライバがうまく読込まれないで再インストールする羽目になることもあるし、面倒を避けたいというのが実は一番の理由だったりしますが(^^;

家に帰って開封後、以前と同じRev.1.1だったときは少しがっかりでしたが、実際にはノースのnForce2が新型のC1リビジョン(以前はA2リビジョン)になっていました。 XPのデバイスマネージャ上でも「nForce2 Ultra 400 Memory Controller」の表示が出ますので、噂どおりC1リビジョンのnForce2は、FSB400に正式対応と発表されたnForce2 Ultra400のようです。 マザー自体の正式対応はFSB333までですが、とりあえずテストした限りでは、ノースの発熱は以前のリビジョンよりやや大人しくなり、FSB400overでも問題なく動作できました。 同じRev.1.1の8RDA+ですが、CPUソケットやMOS-FET付近の背の高いコンデンサが全て緑色のものだったのが、ソケット近辺のものは紫色になるなど微妙な違いがあります。 C1リビジョンの搭載された8RDA+をお探しの方がいれば参考にしてみてください(もちろん保証の限りではありませんが)。 サウスチップ(MCP-T)の製造週が0247→0304と2ヶ月ばかり後になっていたので、その辺も参考になるかも。

電源SNE SSRP540HTSPピーク540W (合計コンバイン360W, 3.3+5V 230W)
ATX12V ver1.3準拠、Serial ATA電源コネクタx2、PFC
マザーEPoX EP-8RDA+nForce2 (正式対応FSB333まで) + MCP-T

で、同じく死亡したCPUの方ですが、ふと思い出して半年前に購入した店に状況を説明したところ、交換OKとのご返事。 実は、今回のAthlon XP 2500+(Barton)では、初めてBOX版を購入し、その上、店独自の保証にも追加料金を払って加入していたのでした。 自宅では通算でCPUを6回ぐらい購入してますが、今まではすべてバルクを選んでたのにね。

おかげ様で、スペック上は同じBartonコアのAthlon XP 2500+ではありますが、製造週が0307→0331と半年ほど新しくなったせいか、OC耐性も若干UP。 定格電圧よりやや落とした1.6Vで2.2GHz(200x11, Athlon XP 3200+相当)が安定して動作します。 例によって、電圧を上げて常用する気はありませんので限界は確かめていませんが、これなら結構まわりそうですね。 2500+の石でこれなんですから、AMDも3200+以上のAtlon XPを出すことはできそうですが、Athlon64との兼ね合いで控えてるのかな?

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nForce2マザー EPoX EP-8RDA+ その3 (2003.8.23)

またまた、現在メイン環境で使用中のnForce2マザー、EPoX EP-8RDA+についてです。

私の使用しているEP-8RDA+はマザーのリビジョンは1.1で、搭載しているnForce2チップ(IGP)のリビジョンはA2となっています。 この頃のnForce2は正式にはFSB333MHzまでの対応で、400MHzは未対応となっています。 その後、FSB400に正式対応したnForce2 Ultra 400が発表されたのは皆さんご存知のとおりでしょう。

とはいえ、古いnForce2でFSB400が絶対に不可能かというとそんなことはないわけで、Webを検索すれば、いくらでもFSB400で安定動作に成功している人が見つかります。 ただ、一般的にnForce2チップセットは発熱が著しいため、チップセット(特にノース)の冷却強化が肝になるようで、標準ではファンレス(他社のマザーはほとんどチップ冷却ファンを搭載してます)のEP-8RDA+にとっては改造ナシでは辛いようです。 また、EP-8RDA+はノースへの供給電圧がやや低い(1.58〜1.60V程度)ため、可変抵抗の追加等で渇入れを行っている人が多いようです。

私の場合、最近のポリシーとして優先順位は、まず安定(奥さんも使ってるし)、次に静音(リビングに置いてるし)、そこそこのパフォーマンスといったところなので、あまり無理はできません。 渇入れしてFSB400にしても、冷却ファンの追加が必要になってはマズイのです。 実際、このマザー購入当初に試したところでは、やはりチップセットの発熱が著しく、FSB370(185x2)あたりが安定動作の限界でした。

CPUについては、私のAthlon XP 2500+ (Barton)の場合、定格より0.1V引き下げた1.55Vの状態で、2.1GHz程度(200MHz Up)までは安定動作できるようです。 このセッティングでは発熱は定格の状態とほとんど変わらず、むしろやや下回っているような感じです。 電圧をアップしていくと動作可能クロックも上昇していきますが、クロック上昇+電圧アップでどんどん発熱が増していきます。 クロック向上のパフォーマンスゲインと考え合わせてみても、そこまでやる意味はないと判断しました(もちろん私の使用目的では、という話ですが)。


(エライ長い前振りでしたが)ところが、久しぶりに試してみると、何故かFSB400でも余裕で動作しています?? 今年はなかなか夏らしい天気がきませんが、とはいっても以前テストした4月上旬に比べて気温が著しく低いということもないでしょう。 原因はよく分かりませんが、ハードウェアの変更はほとんどしていないし、マザーボードのBIOSアップデートで何らかのセッティングが変更されたのか...。

あ、そういえば、この間キャプチャーカードの画質が気分だけでも向上しないかと、玄人志向のNO-PCIを取付けたっけな。 まさかアレがノイズを低減させたおかげで、より高FSBに耐えるようになったのか? ちなみに、NO-PCIは名前のとおりPCIデバイスとしての機能は何も無い(^^;カードで、電源ライン(±12V, 5V)のノイズを低減するためのコンデンサ(一応高級なOSコンデンサ)のみが搭載されているのです。 初期ロットではコンデンサの極性を間違えて出荷してしまったというまるで素人の仕業のような話もあったようですが(^^;

なんか狐につままれたような気持ちですが、とにかくFSB400で何事もなく安定動作しているのは確かなので、多少設定を変えて、2.1GHz@1.575V, FSB400でいくことにしました。 BIOSをダウングレードしたり、NO-PCIを取り外したりしてテストするのも面倒なので、私は原因を特定するところまでやる気はありませんが、興味を持った方はこの怪しげなパーツがOCにも効果があるのか試してみてはいかがでしょうか。

ちなみにNO-PCIは2000円弱程度で売られていますので、効果のほどはともかく遊んでみるにはお手ごろかと思います。 まぁコンデンサ自体はもっと安いと思いますので、自分でジャンクのPCIカードをもとに作成してみても良いかもしれませんが。

2003年4月2003年8月
EP-8RDA+
マザーRev. 1.1
nForce2 Rev. A2
限界FSB376(188x2)MHz
FSB400では起動はするもののしばらく経つとフリーズ
420(210x2)MHz以上
これ以上はメモリがついてこないし、チップの発熱もますます激しいのでヤメ
常用FSB370(185x2)MHz400(200x2)MHz
Athlon XP 2500+
定格1.83GHz(166x11), 1.65V
電圧 1.8V2.2GHz程度
電圧 1.65V2.14GHz程度
電圧 1.55V2.1GHz程度
常用セッティング2.04GHz (185 x 11), 1.55V, FSBメモリ同期2.1GHz (200 x 10.5), 1.575V, FSBメモリ同期

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nForce2マザー EPoX EP-8RDA+ その2 (2003.4.12)

前回に続いて、新たに導入したEPoX EP-8RDA+の続きです。

nForce2では、DDR200/266/333/400メモリをサポートしますが、TwinBank Memory Architecture (TBMA) という特徴的なアクセスモードがあります。 これはnForceには2つのメモリコントローラが搭載されており、メモリとCPU、AGP、サウスチップがクロスバー接続されて、並列動作ができるようになっているもののようです。 なので、IntelのE7205チップセット等のサポートする2チャンネルの128bitアクセスとは結構異なるように思われます。 nVIDIAはTMBAで2倍の帯域が実現できると言っているようですが、AthlonのFSB帯域を上回ってもあまり意味は無いでしょうし、グラフィック内蔵のIGPとメインメモリをシェアしたときになるべく性能を落とさないようにするためのアーキテクチャではないでしょうか。

EP-8RDA+では、DIMM2とDIMM3がメモリコントローラ(MC)を共有し、DIMM1がもう一つのMCに接続されています。 なので、TBMAを使う場合は、

という感じで複数のメモリスロットを同容量のメモリで埋めるようマニュアルに記載されています。 ちなみに、DIMM2と3はMCを共有する都合上、両方に同時にダブルサイドのメモリは挿せないようです(「DIMM2か3にダブルサイド」、「DIMM2とDIMM3にシングルサイド」はOK)。 なお現在の最新BIOS(4/10)ではTBMA有効時にはブート時にその旨が表示されます。

でも、メモリコントローラが独立でクロスバー接続されてるんなら、原理的には、同容量のメモリに限定する必要は無い気もします。 というか、DDR400とDDR266とか、異なる速度のメモリでもイケそうな...。 まぁBIOSにMCごとのタイミング設定なんてありませんけどね。

DIMM1DDR333 (PC2700/CL2.5) 512MB ダブルサイドLei
DIMM2DDR266 (PC2100/CL2) 256MB ダブルサイドNanya
DIMM3DDR266 (PC2100/CL2) 256MB ダブルサイドNanya

試しに、マニュアルに書いてある制限をひたすら無視した上記組合せでメモリクロックを266MHzにして試してみましたが、全容量1GBが正しく認識され、TBMAも有効になりました(BIOS表示も、ベンチマークでも確認)。 ただし、メモリの設定をかなり緩めてもメモリエラーが少々出てしまい、安定使用はできなさそうなので諦めましたけどね。 もしかしたらDIMM2/3がシングルサイドだったら、DIMM1と容量が違っても完全に動作できるかもしれません。


と、さりげなく登場してますけど、最近あまりにメモリが安くなってきたので、安いバルクのPC2700 512MB (Leiチップ)のメモリを1本買ってみました。 最終的にはメインPCではこの512MBメモリ1本で使わざるを得なくなってしまいました。 性能的にはそれほど大きな意味は無いとはいえ、TBMAが利用できないのはチト寂しいですね。 ノーブランドのメモリなら、今も結構安いですが、さすがに複数組み合わせたり、FSBを上げた場合の安定性はちょっと不安です。 巷でも少々値段が高くてもSAMSUNGやWinbondのメモリ(チップだけでなく、モジュールにも気を使って選んだ方が良いらしい)を選んだ方が良いという声が多いようです。

また、FSBを上げると非常にIGPが発熱しますし(本当に熱いです)、FSB200MHz以上で安定動作させるには、ヒートシンクを外してもっと大型のものに取り替えたり、ファンを追加するなど冷却を強化しないと辛いらしいです。 そのほか、チップのリビジョンがA1だとまずダメで、A2以降、できればA3以降が良いとか、高FSBでOCしていてBIOSがとんじゃった人が結構いるので注意しましょうとかいう話もあるみたいです。 このあたりの話は、8RDA.COMが詳しいですね。 私も夏場に苦しくなってきたら冷却強化を考えるかもしれません。

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nForce2マザー EPoX EP-8RDA+ その1 (2003.4.5)

前回導入したBartonコアのAthlon XP 2500+ですが、私がメインPCで使用中のEP-8KHA+では1.9GHz (152 x 12.5)までしか設定しようが無く、この程度のクロックなら定格電圧より下げて1.55Vにしても完全に安定していたことから、まだまだまわるという感触がありました。

5月頃にFSB400版Athlonの登場が噂されてるし、万一マザーを買い換えるにしてもその頃にしようと思ってたんですが、結局、EPoXのEP-8RDA+ (Rev.1.1)を買ってしまいました。 nVIDIAの最新チップセットであるnForce2については今さら私がここで紹介するまでもないでしょう。 EP-8RDA+を選んだのは私が好きなEPoXであること、サウスが高機能版のMCP-Tであること、ノースブリッジがヒートシンクのみで静かなこと、あたりが理由です。 ちなみにノースブリッジ(というかnVIDIA用語ではIGPですか)は、ビデオ省略版のnForce2-STです。

さっそくマザーを換装してみたのですが、Windows XPが立ち上がらなくなりました(ToT)。 チップセットが変わっただけで起動しなくなることはあまりないと思うんですけどね。 Windowsが起動し、高解像度デスクトップに切り替わるあたりでリブートしてしまいます(再現性100%)。 当然CPUは(まだ)定格で動かしてますし、BIOSの各種設定を緩めても、セーフモードでも正常に起動しません。 修復セットアップも通じないので、結局再インストールしてしまいました。

ついでといっては何ですが、とうとうインターネット経由のアクティベートができなくなり、初めてMSに電話してしまう羽目になりました。 オペレータに画面に出てきた数十桁の数字を伝えると、別の数十桁の数字を言ってくるのでそれを入力画面に打ち込みます。 これはPCの前で電話しないと大変ですね(^^;。 ちなみに、「他の環境にインストールしたりしてませんね」と聞かれ、「マザーを交換して再セットアップしただけです」と言ったら、「変えたのはマザーボードだけですか」なんて聞かれたりしましたが、一応確認しているという程度の感触でしたね。

アプリケーションの再インストールなんかが面倒でしたが、本筋でもないので省きます。 nForce2用のチップセットドライバはnVIDIA本家から最新版(2.03)を落として適用しました。 nForce2ドライバのセットアップでは、IDEドライバは今のところ入れないほうが良さそうです(デフォルトではNo)。 ハードディスクやCDがデバイスマネージャではSCSI接続として認識されてしまい、Easy CD等が使用不能になってしまいました(まるで昔のVIAドライバみたいですね)。 Windows標準でいくのが吉でしょう。


で、いろいろ試行錯誤した結果、現在は2.16GHz (180 x 12)@1.65Vで使用中です。 このPCは奥さんもメールその他に使ってるし、TVの視聴や録画にも使うため、かなり静音&安定には気を使っていますので、この程度に抑えています。 3DMarkをループでまわしまくっても、linuxでglibcをコンパイルしても、Superパイで33百万桁計算させても問題ないので、こんなもんでしょう。

噂どおりなら、BartonコアのCPUはコア電圧を0.1V上げると動作上限が100MHzぐらいずつ上がるそうですし、私はまだ定格電圧のままですから、もう少しイケるかもしれません。 ただ、私は静音のためにCPUの冷却ファンをファンコントローラで1300rpm程度に抑えているので、これ以上は冷却が辛くなりそうです。 まぁ、現在最高峰のAthlon XP 3000+とほぼ同程度のクロックですし、とりあえずはこの程度で御の字ではないでしょうか。

ていうか、最初は6k円 (Thoroughbredコア AthlonXP1700+) で遊ぶはずだったのに、気がつけば結構散財しているような気がする今日この頃(^^;。

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最後のAthlon?Bartonコアを試す (2003.3.15)

未だにFSB266までしか対応してないマザーボード(EPoX EP-8KHA+)を使ってるくせに、BartonコアのAthlon XP 2500+を試してみました。

BartonコアのAthlon XPは前世代のThoroughbredと同様、0.13μプロセスで製造されたものでL2キャッシュが256KBから512KBに増強されたものです。 私が今まで使ってきたAthlon XP 1600+は0.18μプロセスのPalominoコアでしたが、製造プロセスとL2キャッシュの大きさ以外は大きな変更点はありません。 今年秋には開発中の次世代CPU、Athlon 64 (ClawHammer)がデスクトップ向けにもリリースされる予定のため、Bartonコアが現行Athlonの最終版となるといわれています。

Athlon XP 1600+
Palomino
Athlon XP 1700+
Thoroughbred B
Athlon XP 2500+
Barton
プロセス0.18μ0.13μ0.13μ
L2キャッシュ256KB256KB512KB
FSB266MHz266MHz333MHz
クロック1.4GHz
(133 x 10.5)
1.46GHz
(133 x 11)
1.83GHz
(166 x 11)
定格電圧1.75V1.6V1.65V
TDP56.3W
(Max 62.8W)
44.9W
(Max 49.4W)
53.7W
(Max 68.3W)
コア限界温度90℃90℃85℃
出所:AMD Athlon XP Processor Model 6/8/10 Data Sheet

ちなみに、最近出回っているThoroughbredコア、BartonコアのCPUはL1ブリッジがクローズされており、機能を有するマザーボードであれば倍率の変更が無改造でできます。 ただし、私の使っているEP-8KHA+はBIOSによる倍率、FSB変更をサポートしているものの、まともに動作する倍率は12.5倍(BIOS表記は13倍)までです(新設されたL3-FID 4が制御できないため。このあたりのお話はFab51さんに非常に詳しい説明があります)。 FSBについても正式サポートは266MHzまでですし、AGP/PCIも連動して上がってしまうため、あまりFSBを上げるのは危険が伴います。 拡張カードが壊れたり、何よりハードディスクがクラッシュしてデータが失われたら目も当てられませんからね。

そんなマザーのため、BartonコアのCPUを指すと「Unknown CPU Type」となりますが、動作自体に問題はありません(BIOSは対応...しないだろうなぁ)。 OSからもSSEサポートやL2キャッシュの量も正常に認識されているようです。 現在のところ、1.9GHz (152 x 12.5) @1.55Vで各種ベンチマークをまわしまくったり、LinuxでカーネルやらXFree86をコンパイルしても動作に問題は出ていません。 FSBは160MHz辺りから動作が怪しくなってくるので、安定動作を考えたらこの辺が妥当なところでしょうか。


ところで、上の表に何故ThoroughbredコアのAthlon XP 1700+があるかについては、聞いてはいけないお約束になっています。 決して、噂どおりOC耐性が高いかどうか6k円程度で試せるならと思ったとか、1.5Vでも1900MHz余裕でまわったとか、まだまだイケそうなんで無理やり13倍以上にしようとL3ブリッジの切断をしようとして二度とPOSTされなくなったとか、いくら安いとはいえ同じCPUは買いたくないけどこれ以上高いクロックはこのマザーでは無理だしどうせならBartonコアにしちまえとか、万一動作しなかったらマザーも買換える口実になるからいいやとか、ちっ動いちまったとか、そんな話は一切ありません。

何はともあれ、はたしてこのBartonコアはAMDにとって、また私にとって最後のK7になるのか?

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RADEON9500PROをお手軽ファンレス化 (2003.2.8)

昨年末に購入したATI RADEON 9500PROですが、若干クーリングファンの音が耳につきます。 そりゃ先ごろ発表されたnVIDIAの次期ハイエンドビデオカードのGeForce FXほどにはうるさくないんでしょうが(ありゃスゴすぎでしょ(^^;)、これまで使用していたビデオカードがファンレス仕様のGeForce4MX 440だったこともあって結構ファンの音が気になるんです。 元々うるさいPCを使ってる人なら気にならないと思いますが、マイPCではCPUクーラやケース、ATX電源内部のファンまで気を使って静音化を進めてきたため、RADEONの音をこのまま放っておくのもシャクです。

最近のビデオカードは冷却ファンが付いているのがほとんどですが、それは狭いスロットに収めるために小型のヒートシンク&ファンを使わざるを得ないため、小径のファンを高速に回転させていることに騒音の原因があります。 なので、AGPの一つ下のPCIスロットが使用不能になることを承知で大型のシンクやファンを取付ける人もいるようです。 実際、AGP直下のPCIはたいていのマザーで割込みが共有されているため、使用しないのが普通ですから、スロットが足りなくなりさえしなければ有効な手でしょう。 ただ、もともとビデオカード用ではない大型シンクやファンを固定するには少々工夫が要ります。 また、大型シンクは重いわけですから、いい加減に固定したために外れて、PC内部の他の機器を破壊してしまうような事故が起きる可能性もあります。

というわけで、最近流行している(?)、韓国のZalman Tech社のZM80A-HPを購入してみました。 ちなみに仕事が結構忙しい中、何とか時間を少し作って秋葉原をまわってみたのですが、品切れで入荷まで数週間というところが多かったので、某店のインターネット通販を利用しました。

ZM80A-HPは大きな2枚のヒートシンクでビデオカードをサンドイッチにすることでシンクの表面積をひたすら稼ぎ、かつAGPスロットの裏側まで覆うことでCPUの冷却ファン等で発生している風も冷却に利用するという構造になっています。 2枚のヒートシンクはヒートパイプで接続し、できるだけ効率的に熱を放出できるように配慮されています。 ちなみにマニュアルではRADEON9700PROらしきビデオカードがサンプルになっていますし、最初からZM80Aを搭載してファンレスとしている9700PROもサードパーティから発売されるようですので、少なくともRADEON9500PROの冷却には充分な能力があるものと思われます。

添付マニュアルは英語・ハングルですが、それほど難しいものではありませんし、写真・絵が多用されているので問題ないでしょう。 なお、ZM80Aの取付けにはビデオチップ周辺に穴があいている必要があります(最近のビデオカードは大抵ヒートシンク固定のために基板に穴があいていますが、Matrox Parhelia等には穴がないらしい)。 ビデオカード上に固定し、ビデオチップとヒートシンクを接続するためのBase Assemblyはサイズ違いのAタイプとBタイプが添付されており、ネジを通すための部分も可動式なので穴さえあれば大抵のビデオカードに使えると思います。 Base Assembly、ヒートシンク、ヒートパイプの接触部分には熱伝導性グリスを塗ります。 グリスや固定に使うネジ、ナット等は予備も含めて添付されていますし、ドライバ(もちろんソフトウェアではなくネジ回しです(^^;)まで入ってるのはなかなか親切だと思います。

ちなみにRADEON9500(9700も)ではビデオチップのコアを保護するためのフレームが付いています。 なのでヒートシンクの取付け・取り外し時にコアを破損する心配もあまり要らないでしょう。 いやもちろん丁寧にやるにこしたことはありませんが。

というわけで取付けも終了。 3DMark等を長時間ループさせて動作確認してみましたが、熱暴走する気配はなさそうです。 動作中にZM80Aに触れてみると、暖かくはなっていますが触れないほどではありません。 それに裏と表の温度差もあまり感じられず、ヒートパイプが有効に機能しているようです。 もちろん音の面はビデオカード冷却用ファンがなくなった分、確実に静かになっています(当たり前)

CPUもファンレス化している人などではツラくなるかもしれませんし、私の環境でも真夏にどうなるかは分かりませんが、これはなかなか気に入りました。 取付けに汎用性がある分、将来ビデオカードを買い替えても使いまわしできるかもしれませんね。

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液晶ディスプレイでDVI (2003.1.13)

2003年、最初の物件は昨年末の予告(?)通りに液晶ディスプレイでした。 今までSONYの19インチCRTディスプレイ、GDM-19PSを使ってきたのですが、なにせCRTだと奥行きがありすぎるので、設置場所の関係で画面が目に近くなってしまうんですよね。 だけど、画面が小さくなるのも気分だけに許せないし、大型の液晶はかつてはかなり高額だったので、少しずつ安くなる市況をみつつ今までリプレースするタイミングを計ってきたわけです。

で、今回購入したのは、I-O DATAの19インチ液晶、LCD-AD19Hです。 まぁ別にこれでなければならない必然性はなかったのですが、私の条件を満たす中で、店頭にあって持帰りが可能、かつもっとも安価なものがこれだったんです。 私の条件というのは、

というあたりです。 条件としては上ほど優先度が高く(上2つは必須)、以降は可能な範囲で、というところですね。 巷では狭縁のものが最近は流行みたいですが、私はあまり重視しませんでした。 別に複数台置いてマルチディスプレイをする予定はないし、狭縁なだけで結構な価格差があるようなので、むしろ狭縁でないものから選択したといえるかもしれません。

結果からいえば、購入したLCD-AD19HはsRGBは非対応ですが、応答速度やコントラスト、輝度のスペックもそれなりに高いし、店頭では同クラス中一番安かったし、こんなもんでしょう。 CRTより軽いとはいえ、やっぱり持ち帰りはつらかったけど(^^;。

パネルサイズ19インチ (376.3 x 301.1mm)
最大解像度1280 x 1024
視野角上下170 / 左右170
最大輝度250cd/m2
コントラスト500:1
応答速度25ms
入力信号DVI-D、アナログRGB

使ってみた感想としては、いまだにDVI接続は相性問題が無視できない状況みたいですが、まずはDVIが問題なく(ATI RADEON 9500PROと)接続できて良かったなということですね。 あとはやっぱり奥行きが大幅に減少したので、机が広くなったなというのはすごく実感しました。 もちろん応答速度が高めとはいえ液晶ですから、残像を感じてしまう場面はないではないですが、私の利用状況ではそれほど気になりませんね。 動画やテレビを見ていても不自然さはほとんど感じません。 一番感じたのは、Linuxブート時の黒い背景に白い文字が高速で流れていく場面ですが、これは液晶の性格上致し方ないところでしょう。 最後にやや残念だったのが、デスクトップがVGA(640x480)サイズ等のときは拡大表示されるのですが、常に縦横いっぱいに拡大されてしまうことですね。 他社のものには、いっぱいまで拡大、アスペクト比固定で拡大、拡大なしと選択可能なものもありますが、やっぱり縦横比が変わってしまうと少々違和感があります。

とはいえ、全般的には満足のほうが大きいです。 懸念事項だった巨大CRTも買取に出すことができましたので、部屋もずいぶん広く感じます。 運搬にご協力いただいた、友人Dr.Kには感謝してます。


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