「物欲の記」:2006年


ビデオカード続き (GF P79GS-Z) (2006.11.23)

というわけで先週購入したGalaxy社のGeForce 7900GS搭載ビデオカード、GF P79GS-Z/256D3の続きです。

というか続きを書くつもりは別になかったんですが、ふとNVIDIAコントロールパネルをみていたら、「ビデオ カラー設定の調整」の欄が「オーバーレイは無効です」となってしまっているのを発見したからです(もっともオーバーレイしてる画面なので、正常に動作していてもキャプチャーした画面はこうなりますが)

Overlay Error

Webで検索すると同様の症状の人がいて、メモリクロックを下げれば通るようになったそうです。 早速、NVIDIAドライバのCoolBitsを有効にするようレジストリを書き換えてクロックを変更してみると、確かにオーバーレイが効くようになりました。 ん? というかいろいろ試しているとクロックを下げるだけでなく、上げても有効になるようです。 もしかしてメモリ1.5GHzという数字に何か呪いが?

さてWindowsのドライバ設定、あるいはこういうときの定番、PowerStripなんかを使うのも良いけど、せっかくだからLinuxも含めて常に設定が有効になるよう、BIOS自体を書き換えることにしました。 さっそく調べてみると、NiBitorというツールを使えばできるようです。

NiBitorの現在の最新版は3.1のようですが、以下の例は3.0aのものです。

  1. NiBitorのメニューから「Tools」−「Read BIOS」−「Select Device」を選択。
    NiBitor
  2. 「Select Device」のダイアログからPCI Express上に見つかった7900GSを選択し、「OK」をクリック。
  3. 再度、メニューの「Tools」−「Read BIOS」から、今度は「Read into NiBitor」を選択。
    NiBitor
  4. ようやくデバイス情報やClockratesタブの内容等が表示されました。デフォルトは3D/2Dともコア540MHz、メモリ750MHz (DDRなので2倍で1.5GHz)となります。
    NiBitor
  5. とりあえず 3D時550/800、2D時400/600とかに変更してみて、「File」−「Save BIOS」で保存(もちろん数字が大きい方がパフォーマンスが大きくなりますが消費電力も大きくなるのでは?ということでGPUパワーがあまり要らない2Dモード時は逆に下げてみました)
  6. MVKTECH.netのNVIDIA用ダウンロードセクションから、NVFlash(最新は5.38)、VGABIOS(最新は1.10)も落としておく。
  7. ブートFDを作成し、書き換えたBIOS(念のためデフォルトのBIOSも)、NVFlash、VGABIOSを入れておきます。
  8. 7のFDでPCを起動し、プロンプトから vgabios -ftest.rom (書き換えたBIOSファイルの名前)を実行、エラー等の問題なくVGAの起動メッセージが出ることを確認。
  9. 続いて、nvflash test.rom とタイプし、詠唱…祈り…念じろ! (間違っても途中で電源断やリセットをしてはいけません)
  10. うまくいけばご喝采。ダメならPCIのビデオカードを挿して起動し、元のBIOSに書き戻す等で復旧できるんじゃないかと思います。 ビデオカードがおしゃかになっても誰も責任を取れませんので、例によって自己責任でヨロシク。

久々にビデオカードを買替え (2006.11.11)

かなり久々にビデオカードを買い替えました。 これまで使ってきたのは2002年12月からメインPCで使い続けてきた、ATI RADEON 9500PROです。 そういえばプラットフォームをAthlon 64に乗り換えたときも、AGPが使えるASRock 939Dual-SATA2にしたので、ビデオカードをそのまま使いまわしたんでした。

さて、DirectX 10がそろそろ出てくる時期、初対応GPU、次世代のNVIDIA GeForce 8800も発表されたようですが、その性能もさることながら、消費電力と発熱も圧倒的なようです。 ハード構成がガラッと変わりますし、パフォーマンスと消費電力のバランスがとれたミドルレンジのいいカードが出てくるまでは少し時間がかかりそうな気がしたんですよね。 あとは、最近無料のMMORPG、CABAL ONLINEをプレイしていて、しばらくすると落ちるという不具合が出たからです(^^;。 この辺のゲームはそんなに3Dパワーを必要とするわけでもありませんし、原因もRADEONをファンレス化&BIOSチートによるOCなんてしてるとか、思い切り思い当たる理由があるのですが、ここらで久しぶりにATIからNVIDIAに転んでみようかと思い立ちました。


というわけで、今回購入したのはGeForce 7900GSを搭載した、GALAXY社のGF P79GS-Z/256D3です。 GeForce 7シリーズは上位の7900、ミドルの7600、下位の7300の3グレードから成り、低くなるにしたがってユニットが削減されたり、メモリ幅が抑えられています。 また、同じクラス内では主にクロックの上下でGS/GT/GTXなどの派生品があります。 とはいいつつ、ライバルATI社の動向等もあるので、7900 GSは7900シリーズ最上位のGTXからクロックの引き下げ、ユニットの削減を施しつつ、メモリインターフェースも256bitのままとした、いわば上の下といった位置づけになるGPUです。

というのはNVIDIAのリファレンス仕様の話で、各社とも自社でクロックを変更したり、カードデザイン等も変更したカードを発売しています。 今回のGF P79GS-Zはリファレンスの7900GSに比べて、GALAXY社によってコアは450→540MHzと20%、メモリは1.32GHz→1.5GHzと14%ほどOCが施された上、ZALMAN社の静音クーラーを搭載している点が異なっています。 搭載されているメモリは1.2nsなので、チップの定格は1.66GHz(833*2)ということになりますから、更なるOCも期待できそうですね。

実際、静粛性はかなり良好で、今までファンレスのビデオカードを使っていたのですが、特段の変化は感じませんでした。 ケースファンが回っている普通のPCでは、ビデオカードのファンの音が耳につくようなことはなさそうです。

7300 GS7600 GS7600 GT7900 GS7900 GT7900 GTX
コアクロック 550MHz400MHz560MHz470MHz700MHz
メモリクロック 810MHz1.4GHz1.32GHz1.6GHz
メモリ・インターフェース 64bit128bit256bit
頂点シェーダー 3578
ピクセルシェーダー 412122024

私の環境は今回のビデオカードだけでなく、CPUも含めて全然大した代物ではありませんし、そもそも今の私にとってはほとんど意味のない指標ではありますが、定番なので一応3DMark 2005/2006を回してみたらこんな感じでした。

3DMark 20053DMark 2006
RADEON 9500PRO1968504
GF P79GS-Z/256D386184801

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