100BASEで家庭内LAN (99年1月30日)以来、古いATマシンである1号機のPS/2ポートが死んでしまって久しいです。 PC SELECTOR購入 (98年9月19日)以来、せっかくキーボード、マウス等の切替器を使っているのに、シリアルマウスで別途接続する羽目に陥っていました。
そんな私に訪れた救世主が、DCSのPS/2 to USBアダプタです。
このアダプタは文字通り「PS/2デバイスをUSBポートに接続することを可能にする」アダプタで、具体的にはキーボードとマウスに対応しています。
どちらかというとノートパソコンに有用なアイテムかもしれませんね。
何はともあれこいつを使えば、再び入力機器の共有環境が実現できるかもしれません。
このアダプタはWindows98のみサポートとなってます。
ちなみにWin95 OSR2で動作するのかというと、答えはNoです。
PS/2 to USBアダプタはWindows標準の「ヒューマン インターフェース デバイス(HID)」ドライバを使用しますが、このドライバはWindows95には含まれていないのです。
さて、Windows98が動作している状態でUSBに差すとPnPでアダプタ自体は認識されますが、Win98がHIDを自動認識してくれないので手動で選択してHIDをインストールしなくてはなりません。
うまくインストールできると、こんな構成になります。
インストールしてしまえば、特に変化を意識することはありませんね。 確かにPS/2ポートの分IRQが空いたりはしてるのですが。 参考までに私のシステム構成の変遷をまとめてみました。
第I期(1998.9〜)
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PC切替器Duolia+を購入したことにより、ディスプレイ、キーボード、マウスを2台で共有できるようになりました。 これで場所を取るだけだった古い1号機が稼動できる体制が整いました。 2号機(ATX)は私の最新のパーツで固めた実験機であり、1号機(AT)は過去の枯れたパーツを組立てた安定志向のPCです。
しかし実際のところ、切替器を経由するためディスプレイを高解像度で使用すると画質が低下してしまうという問題も抱えていました。 特に2号機は ビデオカード → Voodoo2 → 切替機 → ディスプレイ と経由するので画質低下は当然の帰結ではありますが、何とかしたいところです。
第II期(1998.12〜)
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不幸なのかラッキーなのか、従来使ってきたディスプレイが壊れたのを機に、BNCとD-sub15の2系統入力を持つディスプレイに更新しました。 これにより切替機を介さずに2台のPCでディスプレイを共有することが可能になりました。 画質的にも元通りになりましたし、ここで一応の共有環境が整ったといえるでしょう。
第III期(1999.1〜)
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しかし、この状態は長く続きませんでした。 せっかく2台有るのだから、両者をネットワークで接続したいという欲望が湧きあがってきたのです。 低価格の100BASE対応LANカードを購入したのですが、突然1号機のPS/2ポートが死亡し、マウスが共有できなくなってしまったのです。
共有していたマウスはPS/2、シリアル両対応のIntelliMouseですが、切替機であるDuolia+はPS/2オンリーであるため、変換アダプタをかませてもシリアル接続できませんでした。 泣く泣く余っていた別のマウスを1号機のシリアルポートに接続して運用することにしました。
第IV期(1999.7〜)
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さて今回PS/2 to USBアダプタを購入したことで、再び邪魔なマウスが排除できました。 それにしても、ろくにUSB機器が無かった頃のマザーであるASUS T2P4でもUSBがちゃんと動作してくれたのはうれしいですね。
え?なんでキーボードはUSBにしなかったのかって? T2P4はUSBキーボードに対応していないので、Windowsが立ちあがらないとキーボードが使えなくなってしまうからです。 キーボードという基本的な入力機器がこんな状態では少々不安なもので。
私は、カノープス製のVoodoo2チップ搭載3DアクセラレータPURE3DIIを使用しています。 このカードは3dfxのリファレンスカードとはかなり異なる独自の設計がなされており、カノープスのこだわりが感じられて非常に気に入っているのですが、それ故に3dfxのリファレンスドライバでは動作せず、カノープスのドライバの更新も遅いので、少々残念に思ってきました。
米カノープスのPURE3DIIサポートのページによれば、3dfxとの契約や著作権法の絡みからドライバ自体を一からカノープス自身で作ることは禁じられているせいなようです。 3dfxからもらった新しいリファレンスドライバに問題があり、それをカノープス側で修正することはできないので、かなり苦労しているということのようですね。
「うまくいけば6月末には新ドライバをリリースできる」かぁ。 てことはうまくいってないわけね? う〜ん、こうなると独自設計も良し悪しかな。 とはいえ「だからリファレンスのまま作っとけば良かったんだよ」とは言いたくないですね。 そう思わなかったから他社のvoodoo2カードよりも高くてもPURE3DIIを選んだわけですし。 何はともあれ頑張れカノープス。 3dfxもOEM供給先にもっと権限を与えてくれるよう願います。
We apologize for the 3DFx driver delays. Our delays are due to relying on 3Dfx for code modification to the existing OEM driver release. We are an OEM for the 3Dfx chipset, and with this come limitations on our part. We can create drivers based on the utilities or added functionality to the boards we design, but we do not write the driver for the Chipset itself. 3Dfx is responsible for modifying and supplying us a workable OEM driver file, based on their latest reference drivers for the chipset. We cannot alter the code ourselves. This would be a violation of copyright law and intellectual property. We have been in discussion with 3Dfx over these drivers and recently received a new version. Unfortunately this new version did not pass our Quality Assurance testing. 3Dfx is in the process yet again fixing these problems. If all goes well with the next release we should have some new driver out by the end of June. No date has been set from 3Dfx for the Voodoo Graphics (Pure3D). 3Dfx has told us that there will not be a DirectX6 driver for Voodoo Graphics, only a Glide 3.x driver update. Contact 3Dfx, if you have any questions regarding the lack of a DirectX6 driver. |
最近、公私ともに多忙ですっかり時流に乗り遅れている私ですが(^^;、EnTech Taiwanのユーティリティ、PowerStripを使ってG200をクロックアップしてみました。
最近のビデオカードは非常に多機能化・集積化が進んでおり、CPU以上に製品サイクルの短い激しい競争環境にあります。 その結果、CPUと同様に歩留まりの問題が発生し、3dfxのVoodoo3やnVIDIAのRIVA TNT2のように、チップを一定のクロックで出荷するのではなく、高クロック動作可能なものは高価に、ダメなものはクロックを落として低価格で提供するような形態があらわれてきました。 ここに、CPUと同様のクロックアップの余地が生まれてきているのです(かつてMystiqueのクロックアップでも実験しましたが)。 さて、当初こそ0.35プロセスで製造され、ヒートシンクを搭載した形で提供されてきたG200ですが、私の使用しているG200は最近になって登場してきた0.25プロセス版で、ヒートシンクさえも装備していません。 果たしてどのくらいクロックアップができるのでしょうか? おっとその前に規格以上のクロックで動作させるのですから、冷却を強化しておかないといけませんね。チップ冷却用のファンを購入してきて、G200に装着しました。
PowerStripの"Advanced Options" - "Performance" タブを開くと現在のビデオチップのクロックが表示され、スライドバーを使って変更することができます。 デフォルトではメモリ125MHzでした(コアクロックは低解像度ではメモリの4分の3、高解像度では2分の1で動作しているようです)。 いろいろ実験してみたところ、PowerStripの設定限界の140MHzまではまったく問題無く動作しました。
同じEntechTaiwanが提供しているPerformance TunerではG200は166MHzまで設定可能になっています。
こちらを使ってさらにクロックを上げてみました(WINDOWSディレクトリのPSTRIP.CFGファイルを書換えればPowerStripでも140MHz以上に設定できるようになります)。
少しずつ上げていくと163MHzまでは問題ありませんが、166MHzでは表示に乱れが生じてしまいました。
安全を見こんで160MHzあたりにとどめておきましょうか。
しかし約3割のクロックアップで動作するのですから大したものです。
PowerStripではクロック以外にもいくつかオプションが設定できます。
設定できる内容はチップによって異なるようですが、G200では "Don't sync buffer swaps to refresh rate" と "Sync AGP transfers to CPU-AGP bridge" のオプションがあります。
前者はいわずもがなですが、後者は一体なんでしょう?
試しにONにすると、2D表示はOKですが3Dを使ったとたんにハングしてしまいました。
これはやめときましょう。
Matroxのドライバに添付されているPowerdeskにはいろいろ隠しオプションがあり、これらを設定することによってもパフォーマンスアップが図れる様です。
Shiba's HomepageからG200 Utilities (現在のバージョンは1.43)をゲットし、早速実験してみました。
G200 Utilitiesは、かつて私もMystiqueで使用していたコマンドラインのユーティリティ、MYSTCLK (現在はG200にも対応)をWindows上から分かり易く操作するためのフロントエンドで、Powerdeskの隠しオプションも設定可能な素晴らしいユーティリティです。 しかし、残念ながらMYSTCLKでクロック変更すると色化けが生じてしまったので、こちらでのクロックアップは断念し、Powerdeskのレジストリ書換えにだけ使わせていただきました。
さて、これらのユーティリティの効果をとりあえずHDBENCH 2.61でテストした結果が以下のものです。 「円形」、「スクロール」の項目を除き、スコアは大幅アップしています。 円形はどうやらクロックの影響を受けないみたいですね。 「スクロール」はたまに0になったりしてスコアが安定しないのであまり信用できません。 HDBENCH 2.61のスクロールテストは最近のチップだと異常なスコアが出たりすることもあるらしいのでそのせいかもしれません。
浮動小数 | 整数 | 矩形 | 円形 | Text | Scroll | DDraw | Read | Write | Memory | Overall | |
G200 標準(125MHz) | 21044 | 26027 | 32017 | 3382 | 13590 | 479 | 42 | 11755 | 11783 | 13431 | 15009 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
G200 142MHz + Reg | − | − | 40341 | 3434 | 18021 | 285 | 67 | − | − | − | 16577 |
G200 160MHz + Reg | − | − | 46383 | 3419 | 20264 | 325 | 69 | − | − | − | 17616 |
Creativeのデベロッパサイト(英語)から SB Live!のLinuxドライバが公開されているのに気がつきました。 最近ウォッチしてないうちにいつのまにか出てたんだ〜。 残念ながら、今のところ2.0.36、2.2.5用のバイナリだけのようですが。 折をみてテストしたいところですが、Live!を搭載した2号機からLinux消しちゃったんだよな...。
ついに子供が産まれまして、誕生記念にドリームジャンボを買いに出たら...、なぜか帰り道にはMatrox Millenium G200 を持っていました(^^;。 う〜ん、Matroxの次期チップG400の登場も間近という今頃、何故に今さらG200? まぁ巷ではRIVA TNT2やらVoodoo3やらで騒がしいですが、これらの最新ビデオカードの性能を生かすにはCPUまでパワーアップしなくてはならないですし、そもそも今のところそこまで必要性を感じません。 「バリバリの3Dゲームを高解像度で快適にプレイしたい」人は別ですが、「それなり」でいいのならK6-2/300 + Voodoo2でもそこそこイケますもんね。
今回購入したのはSDRAM 16MB版のG200で、最近登場してきた0.25プロセスのヒートシンクが無いバージョンです。 まぁ3D性能は最新チップに劣りますが、2D性能と画質ならやはりMatroxには定評があります。 あ、忘れてた。 このカードが私の最初のAGPカードでした(^^;。 う〜ん、時流に乗り遅れてますかね?
たまたま会社の先輩から「ラトックのホームページでSCSIカードのモニタの抽選をしてるから応募してみたら」と言われたので、同社の新しいUltra Wide SCSIカード、REX-PCI33のモニタに応募してみたのが締切り当日。 あまりこういうものに当たった経験が無いので、応募したことさえ忘れかけていたのですが、ラトックさんからのメールで当選を知らされてびっくりしました。
というわけで現在、テスト&モニタレポートを執筆中です。 しかし嫁さんが産気づいて入院したところなので、なかなか大変なのです(^^;。 まぁ期限まではまだまだあるさ。
え〜、かねてより気になっていたクリエイティブ メディア社の Sound Blaster Live! を購入しました。 デジタルI/Oカードが付いていない廉価版のValueの方です。 バルク品だとさらに5,000円以上安いのでかなり悩んだのですが、現在もれなくオプティカルI/Oカードがもらえるキャンペーン中だそうで、まんまと引っかかってしまい(^^;リテール品を買うことにしました。 購入したショップの店員さんによると、このモニターキャンペーンの発送手続きはたった一人の社員が通常の業務の片手間にやっているため一日20人処理するのが精一杯で、手元に届くのはかなり遅れる可能性があるとか...。 実際のところは知りませんが、会社勤めの身としては「ありそうな話」、だけど「自分の身に起こったらたまらん」と思いますね(^^;。
というわけでさっそくカードをセットアップ。 付属のドライバ、アプリケーションをインストールすると、コントロールパネルにLive!の設定アプレットが追加されました。 ここでセットしているスピーカーの数や、エフェクトのかけ方等、セッティングをいろいろ変えられます。 肝心の音質についてはなかなか定量的な尺度がありませんし、私の耳はそんなに上等にできてないのではっきりしたことはいえません。 ただ、Live!では音の定位がかなりはっきりとし、これに比べるとAWE32の音はやや平板に感じられますね。
ついにサウンドカードもPCI化したので2号機はALL PCIの環境になりました。 ふっふっふ、これでレガシーデバイスは一掃され...てないですね、シリアル/パラレルポートなんかもありますから。 まぁISAカードがなくなって、かなりスッキリしたことは確かです。
このところバカなジジイと仕事を組まされてまして、非常にストレスがたまってます。 何というか「無知・無能・無責任の三無主義」、あるいは「責任回避に血道を上げる自称責任者」とでもいいましょうか。
で、ストレス解消のため、というか怒りの衝動のはけ口となったのが、EPoX EP-MVP3G-Mです(^^;。 私の通算4枚目のマザー、Super7としては2枚目となります。 Super7のマザーを買うつもりはあまりなく、K6-3を考慮すればキャッシュを2MB搭載したFICのPA-2013あたりなら、と思っていたのですが。 余談ですが、PA-2013はタグRAMの問題(2MB L2に見合う大容量かつ高速のタグRAMチップがない)で現在のところ高バスクロックに耐えないようですね。
さて、早速マザーを換装してみたところ、ブートできませんでした(爆)。 Award BIOSではBIOSのないSCSIカードの為にNCRのSCSI BIOSが入っており、しばしばDC390Fを誤認識してSCSI BIOSがコンフリクトしてしまうことがあります。 なにせ私が使ってきた4枚のマザーがすべてAward BIOSでしたから、この症状は馴染み深いのです。 以前使っていたT2P4ではNCR BIOSを無効にするオプションがありましたし、マザーのBIOSからNCR BIOSを消去するユーティリティがTekramからダウンロードできたような記憶もあります。 とりあえず、EPoXから99年2月付の最新BIOSを持ってきてアップグレードしたら、問題無くブートできるようになりました(こういうときにPCが複数あると助かります)。
等々多少のトラブルはありましたが、このマザーは実に素晴らしいマザーですね。 パーツレビューに書きますので、ここでは詳しくは触れませんが、現時点では究極のSuper7マザーといえるのではないでしょうか。 おかげさまでK6-2/300のコア電圧を2.1Vに下げて発熱を抑えつつ、336MHz (112 x 3)が安定動作しています。 MUSTARDSEEDが日本代理店をしていてサポート体制もなかなかです(http://www.mustardseed.co.jp/にURL移転)。 Super7環境を今から整えようという方(あまりいないだろうな)は、是非検討してください。
PWR128のBIOS破壊事件以来、大人しくしていようと思っていたのですが、たまたま寄った店で(なぜ寄る?)、3,200円と低価格の100BASE-TX対応ネットワークカード、コレガ FastEtherII PCI-TX を発見してしまいました。 ちょっと前なら10BASEの無名ISAカードでもこれほど安くはなかったでしょう。 これなら2枚買ってクロスケーブルでつないでも7千円程度で済みます(あ、価格は明示しないことにしたはずなのに、つい書いちゃった)。 本来ならきちんとHUBでつなぐほうが正式ですし、将来の拡張を考えても有利なのですが、まぁここしばらくは2台以上にはならないでしょうし、目先の低価格に負けました。
100BASE-TXは100Mbpsですが実効ベースではおよそ55Mbpsだそうです。 10BASEの10倍とはいきませんが、ミドルレンジのハードディスク並の速度が期待できるわけですね。 今まではメインの2号機で使っているデータやバックアップしたMOを、どうやって1号機に渡すかが問題でした。 クロスのシリアルケーブルでつないで一晩かかってデータを転送したこともありましたが、これで万事解決です。
Linuxでサポートできるかがちょっと気になって、定評のあるDECチップ搭載カード(5,000円程度。これでも安い)とどちらを買うか少し迷いましたが、VIA VT86C100A(Rhine II)チップのドライバが入手できるメドもたった(カーネル2.0.36以降に収録済)ので2枚購入してみました。 さっそく自宅の2台のPCにセットし、Win98でドライバをインストール。 あっさりと相手のPCを認識し、すべてうまくいっているように見えました。
これで終わりだったら良かったのですが、そうは問屋がおろしませんでした。 確かに「ネットワークコンピュータ」に相手のPCの名前が見えますし、共有設定したフォルダの内容も見えます。 ところが、ネットワーク経由でファイルを大きなファイルをコピーしてくると、確実に2号機がハングアップします。 「1号機から2号機へ」、「2号機から1号機へ」どちらのコピーでもハングするのは2号機だけです。 ネットワークカードを入替えても同様なので、カードの初期不良でもないようです。
数十KB程度の小さいファイルだと大丈夫なのですが、数MB程度のファイルをコピーしたとたん、マウスカーソルすら動かない深刻なフリーズ症状に陥ります。 ハングアップの仕方からすると、デバイス間のリソースの競合が疑われますが、Win98のデバイスマネージャではコンフリクトはないことになっています。 一応、AWE32やPURE3DIIなど不必要なカードを外したり、カードの差す位置を変えてみたりしてみましたが、やっぱり症状は変わりません。
考え付く限りの事をしてみましたが、どうにもうまくありません。 どうもこのところ、途方にくれることが多いですね。 とりあえず、1号機と2号機のビデオカードを交換してみました。 ん?なぜか1号機にPWR128を付けたら、PS/2マウスが認識できなくなってるぞ、まぁいいか。 あきらめ半分で10MB程のファイルをコピーすると(すでに20回ぐらいハングしている)、あれ?今度は無事コピーできるではありませんか? 半信半疑でいろいろ操作してみましたが、今までは確実にハングしたのに今度は2号機は何事もなかったように正常に動作しています。 よっしゃあ!
いろいろ条件を変えてみたところ、PWR128とFastEtherIIが同時に刺さっているとどこかに問題が起きるみたいです。 1号機ではPS/2マウスが死に(とりあえずシリアルマウスでクリア)、2号機ではおそらくSCSIなり何なりもっと致命的なデバイスとぶつかってハングしていた可能性が考えられます。
では、この低価格ネットワークカードには問題があるのか、といえばそうともいえないでしょう。 少なくともビデオカードをPWR128からMystiqueに変えると何も問題は生じないわけですから。 PWR128に搭載されているnVIDIA RIVA128(最近のRIVA TNTも)はIRQを独占しないと動作しないワガママな仕様になっていますから、その辺りでネットワークカードとの相性問題が生じているのかもしれません。
何はともあれ無事、100BASE家庭内LAN(2台だけ)が完成しました。 唯一納得がいかないのは、ハイスペックなはずの2号機の方が2D表示能力で劣ることになってしまったことですか。 え〜ん(T_T)。
このところ仕事が忙しかったりでバタバタしていたせいで、PC関係では大きな買い物も無い日々が続いていました。 まぁそんなある日に、私の使用しているカノープスPWR128Pと同じRIVA128チップを搭載した、某A社や某D社のBIOSファイルを入手して遊んでいました。 いくら同じRIVA128搭載カードであっても、その会社のカードでないと正常に動かないおそれがありますから、各社の提供するBIOS書きこみユーティリティは自社製カードかどうかを判定して、そうでなければBIOSイメージを書きこみません。 「ま、当然やね」 と、ところが、某A社のユーティリティを使ったらD社のBIOSを私のPWR128Pに書き込んでしまったではありませんか! 再起動してみたところ、見事に画面が崩れている...。
同じビデオチップを搭載したカードでも、カードベンダーによって搭載メモリ等に少しずつ違いがあります。 まして、チップベンダのリファレンス通りに作るのをよしとせず、回路設計まで独自に行うこだわりのカノープスではなおさらです。 同じRIVA128搭載カードとはいえ、他社製BIOSを入れたら動作しないのは当然でしょう。
あわててカノープスから、PWR128のBIOSをダウンロードしましたが、崩れた画面と戦いながら実行すると、「Can't found PWR128」とエラーが出てしまって書きこめませんでした。 当然といえば、これまた当然。 現在ささっているビデオカードは、体はPWR128でも心はV○PER330なのですから(ちなみにWindowsが起動すると滅茶苦茶に崩れた画面の向こうで、PnPがD社のV○PER330を発見したダイアログが出てきました)。
理屈はわかりますが、こいつは大ピンチ(大ボケともいうが)。 ROMライタを持っていれば、兄貴のPWR128からBIOSイメージをコピーする手もありですが、さすがにそんなものは持っていません。 こいつは復旧不能か? カノープスに「バカなことをしてしまいました。お金を払うから直してください」と謝るしかないのか?!
さて、ここで状況を整理してみましょう。 私の所有しているBIOS関連ファイルは、上記3社。 BIOSイメージファイルが入手できるのはカノープス以外の2社ですが、どちらも正常には動作しません。 カノープス提供のBIOSユーティリティは実行ファイル単体のみで、独立したBIOSイメージはありません。
っておいおい無理じゃん! 絶望しつつ何気なくカノープスのBIOSユーティリティ(up151d.exe)を秀丸エディタで開いてみると、 Can't found PWR128とか先ほどのエラーメッセージが解読できます。 ということはこのファイルは圧縮ファイルではない? もしこのファイルからBIOSイメージさえ抜き出すことができれば、カード種別を無視してBIOSイメージを書きこんでしまうA社のユーティリティで、元のカノープスBIOSに戻すことができるかもしれません。
D社やA社のBIOSイメージをみると、「あるバイトコードから始まる」「ファイルサイズが32768バイトである」などの規則があります。 この規則を援用し、up151d.exeからカノープスのBIOSイメージと思われる部分を切り出しました(この作業は秀丸などテキストエディタではなく、バイナリ編集に対応したソフトが必要です。私はLinuxを立ち上げてmuleを使いました)。 さっそくドキドキしながら、BIOSを書きこみます。 おお!check sumエラーも出ずに無事に終了。 再起動してみると....、見事に復活!
画面の映らないパソコンはただの電気を食う墓石です。 先日、ディスプレイが昇天した時に思い知らされたのですが、今回もヤバイところでした(^^;。